いつか咲う恋になれ
後日、クリスマスの日に優莉とスイーツを食べに行く約束を取り付けた。
そして24日クリスマスイヴ、この日は終業式なので午前中に学校は終わった。
クリスマスイヴということもあり、生徒達も浮き足だっているみたい。みんな学校が終わると同時にパァーッと教室を出て行った。
私も優莉と学校を出て約束通りスイーツを食べに行く。
「何処に行く?」
「じゃあ香月先輩の家の下にあったケーキ屋に行こうか。ケーキ美味しかったし」
私は橙子さんのケーキ屋を勧めた。もちろんこれも計画のうちだ。ここで真尋先輩と宮原先輩と偶然会う予定になっている。
「いらっしゃいませ」
ケーキ屋の中に入ってまずカフェスペースを確認した。先輩達はまだ居ない。
取り敢えずケーキを選ぼうとショーケースを眺める。相変わらず美味しそうなケーキが並んでいて悩んでしまう。
「こんにちは」
声をかけられて顔を上げるとニッコリとしている橙子さんがいた。そしてふと思う。
このまま橙子さんに話しかけられると、私が真尋先輩の家にお邪魔した事があるのが優莉にバレちゃう。どうしよう。
「大丈夫よ穂花ちゃん、真尋から聞いてるわ。よく分からないけど知らないフリをすればいいんでしょ?」
ワタワタしている私に橙子さんがコソッと言ってきた。さすが真尋先輩、抜かりがない。
そして24日クリスマスイヴ、この日は終業式なので午前中に学校は終わった。
クリスマスイヴということもあり、生徒達も浮き足だっているみたい。みんな学校が終わると同時にパァーッと教室を出て行った。
私も優莉と学校を出て約束通りスイーツを食べに行く。
「何処に行く?」
「じゃあ香月先輩の家の下にあったケーキ屋に行こうか。ケーキ美味しかったし」
私は橙子さんのケーキ屋を勧めた。もちろんこれも計画のうちだ。ここで真尋先輩と宮原先輩と偶然会う予定になっている。
「いらっしゃいませ」
ケーキ屋の中に入ってまずカフェスペースを確認した。先輩達はまだ居ない。
取り敢えずケーキを選ぼうとショーケースを眺める。相変わらず美味しそうなケーキが並んでいて悩んでしまう。
「こんにちは」
声をかけられて顔を上げるとニッコリとしている橙子さんがいた。そしてふと思う。
このまま橙子さんに話しかけられると、私が真尋先輩の家にお邪魔した事があるのが優莉にバレちゃう。どうしよう。
「大丈夫よ穂花ちゃん、真尋から聞いてるわ。よく分からないけど知らないフリをすればいいんでしょ?」
ワタワタしている私に橙子さんがコソッと言ってきた。さすが真尋先輩、抜かりがない。