いつか咲う恋になれ
タピオカ屋の近くにある公園のベンチに座って12月の寒空の下、二人でタピオカを飲んだ。

寒いせいか公園には私達以外誰もいない。

「やっぱり苺ミルクなんだ」

タピオカを飲む私を見て真尋先輩は笑みを浮かべる。

「ストロベリーミルクです」

結局苺ミルクと同じなんだけど、私はワンパターンと思われないように訂正したら笑われてしまった。

「今日も寒いね。俺もマフラーしてくれば良かったな」

私のしているマフラーを見ながら話す。そしてタピオカを飲み終わると、私達は話をしながら歩き出した。

寒いから体を動かして温まりたいね、と、いう事でアミューズメント施設にやってきた。

「あっフリースローありますよ」

早速私はバスケットボールを持ってフリースローにチャレンジするけど失敗……そのままボールを真尋先輩にパスする。

真尋先輩は軽々とボールを放ち、スパンとフリースローを決めた。さすが元バスケ部、私は『凄い』と言いながら拍手をする。

その後卓球やダーツで対決するも全部惨敗、真尋先輩曰く『手加減したらつまらないでしょ』と意地悪な笑顔を見せた。

良い感じに体も温まってきたところで、真尋先輩は飲み物を買いに行く。私は椅子に座って休憩していた。
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