いつか咲う恋になれ
「変な事聞いてごめん。今のは忘れて」
「いえ、何か知ってるなら教えて下さい。今日、優莉変だったんです。何だか元気がないというか上の空というか」
「……俺が知ってるのは、敦士が美園さんに告白して振られたって事だけだよ」
真尋先輩の言葉を理解するのに少し時間がかかる。振られたって、側から見たらあの二人両想いに見えるのに……。
「本当ですか?何かの間違いじゃ……」
「そう思ったんだけど、好きな人がいるからってハッキリ断られたらしいよ。だからてっきり美園さんに彼氏が出来たのかと思って」
優莉に彼氏が出来たなんて聞いてない。それとも私に言ってないだけで、実は彼氏が出来たとか?
「おーい穂花ちゃん、大丈夫?」
電話の途中で考え込んでしまい会話を止めてしまった私に、真尋先輩は電話越しに呼びかけてくる。
「え、あっ、ごめんなさい」
真尋先輩の声で現実に引き戻された私は慌てて謝り、電話を切った。
優莉、どうしたんだろう。話を聞きたいけど私からは聞かない方がいいのかな。
優莉から話をしてくれるまで待とうと思った……が、次の日には別の形で知る事となった。
「いえ、何か知ってるなら教えて下さい。今日、優莉変だったんです。何だか元気がないというか上の空というか」
「……俺が知ってるのは、敦士が美園さんに告白して振られたって事だけだよ」
真尋先輩の言葉を理解するのに少し時間がかかる。振られたって、側から見たらあの二人両想いに見えるのに……。
「本当ですか?何かの間違いじゃ……」
「そう思ったんだけど、好きな人がいるからってハッキリ断られたらしいよ。だからてっきり美園さんに彼氏が出来たのかと思って」
優莉に彼氏が出来たなんて聞いてない。それとも私に言ってないだけで、実は彼氏が出来たとか?
「おーい穂花ちゃん、大丈夫?」
電話の途中で考え込んでしまい会話を止めてしまった私に、真尋先輩は電話越しに呼びかけてくる。
「え、あっ、ごめんなさい」
真尋先輩の声で現実に引き戻された私は慌てて謝り、電話を切った。
優莉、どうしたんだろう。話を聞きたいけど私からは聞かない方がいいのかな。
優莉から話をしてくれるまで待とうと思った……が、次の日には別の形で知る事となった。