いつか咲う恋になれ
弓道場をひょこっと覗くと、制服姿の香月先輩が一人練習していた。真剣な表情をして弓を引く姿がカッコよくて思わず見惚れてしまう。
「おはよう」
私に気づいた香月先輩がニコッとして挨拶してくる。朝から爽やかな笑顔だ。
「おはようございます」
私も挨拶すると、香月先輩はこっちにおいでと言わんばかりに手招きをしている。
「紗倉さんもやってごらん。気分転換になるよ」
「でも私、弓道やった事ないし」
「大丈夫、教えるから」
そう言うと道具を持ってきてやり方を教えてくれた。弽っていう手袋らしきものを手につけて、先輩の見様見真似で弓を引く。
やっぱりそんなに上手くいくわけもなく、弓は的に当たらなかった。むしろ勢いよく放たれた弓の衝撃に驚いて尻もちをついてしまった。
「あはは、ダメでした。でも楽しいですね。香月先輩の弓道する姿、しばらく見てていいですか?」
「いいよ」
弓道場はシーンとしていて緊張感が広がる。その静かな空間から放たれる弓の音が心地良い。私は座ったまま集中している香月先輩を眺める。
その後、私もまた何度か打たせてもらい、いつの間にか私の心の中はスカッとしていた。
香月先輩は道具を片付けて私の隣にストンと座る。
「おはよう」
私に気づいた香月先輩がニコッとして挨拶してくる。朝から爽やかな笑顔だ。
「おはようございます」
私も挨拶すると、香月先輩はこっちにおいでと言わんばかりに手招きをしている。
「紗倉さんもやってごらん。気分転換になるよ」
「でも私、弓道やった事ないし」
「大丈夫、教えるから」
そう言うと道具を持ってきてやり方を教えてくれた。弽っていう手袋らしきものを手につけて、先輩の見様見真似で弓を引く。
やっぱりそんなに上手くいくわけもなく、弓は的に当たらなかった。むしろ勢いよく放たれた弓の衝撃に驚いて尻もちをついてしまった。
「あはは、ダメでした。でも楽しいですね。香月先輩の弓道する姿、しばらく見てていいですか?」
「いいよ」
弓道場はシーンとしていて緊張感が広がる。その静かな空間から放たれる弓の音が心地良い。私は座ったまま集中している香月先輩を眺める。
その後、私もまた何度か打たせてもらい、いつの間にか私の心の中はスカッとしていた。
香月先輩は道具を片付けて私の隣にストンと座る。