いつか咲う恋になれ
「とりあえず、屋上行くよ」
安住ちゃんはそう言って先に屋上に向けて歩き出した。
もう逃げちゃダメだ。
私も安住ちゃんの後について行く。私が歩き出したのを確認すると、柳も足取り重そうに後ろについて来た。
「二人でちゃんと話しな」
屋上には殆ど人は居ない。確かに屋上なら話が出来るかもしれないけど…まだ急すぎて心の準備が出来てないよ。
安住ちゃんがペタンと座り込んだので、私と柳も同じように座り込んだ。
座り込んだもののいきなり話が弾むわけでもなく、屋上に気不味い空気が流れる。こんなに良い天気なのに、私達の上にだけ雲が掛かっているようだ。
とはいえ、昼休みの時間も限られているし、私から沈黙を破った。
「とりあえず昨日の事……聞いてもいいかな」
思い切って問いかけるが、柳はずっと下を向いたまま私の方を見ようとはしない。
やっぱり話出来ないのかな…そう思って話を止めようとした時、柳が今にも泣きそうな声で話だした。
「……中学の頃からずっと山下の事、好きだった」
「…えっ?」
中学の頃からずっと?私は思わず安住ちゃんを見る。私の視線に気づいた安住ちゃんは小さく頷いた。
この反応……安住ちゃんは柳の気持ち知ってた?
「安住ちゃん、柳の気持ち……知ってたの?」
「本人から聞いてたわけじゃないけど、柳は山下の事好きなんだろうなって見てて思ってた」
安住ちゃんは申し訳なさそうな表情で私を見る。全然悪い事なんてしてないのに。
安住ちゃんはそう言って先に屋上に向けて歩き出した。
もう逃げちゃダメだ。
私も安住ちゃんの後について行く。私が歩き出したのを確認すると、柳も足取り重そうに後ろについて来た。
「二人でちゃんと話しな」
屋上には殆ど人は居ない。確かに屋上なら話が出来るかもしれないけど…まだ急すぎて心の準備が出来てないよ。
安住ちゃんがペタンと座り込んだので、私と柳も同じように座り込んだ。
座り込んだもののいきなり話が弾むわけでもなく、屋上に気不味い空気が流れる。こんなに良い天気なのに、私達の上にだけ雲が掛かっているようだ。
とはいえ、昼休みの時間も限られているし、私から沈黙を破った。
「とりあえず昨日の事……聞いてもいいかな」
思い切って問いかけるが、柳はずっと下を向いたまま私の方を見ようとはしない。
やっぱり話出来ないのかな…そう思って話を止めようとした時、柳が今にも泣きそうな声で話だした。
「……中学の頃からずっと山下の事、好きだった」
「…えっ?」
中学の頃からずっと?私は思わず安住ちゃんを見る。私の視線に気づいた安住ちゃんは小さく頷いた。
この反応……安住ちゃんは柳の気持ち知ってた?
「安住ちゃん、柳の気持ち……知ってたの?」
「本人から聞いてたわけじゃないけど、柳は山下の事好きなんだろうなって見てて思ってた」
安住ちゃんは申し訳なさそうな表情で私を見る。全然悪い事なんてしてないのに。