いつか咲う恋になれ
「今、弓道部のデモストレーションが終わって休憩中なんだ。そろそろ部に戻るよ。じゃあまたね」
「はい……また」
先輩はドア付近まで歩いて何故かピタッと止まった。そして手に携帯を持ってクルッと振り返る。
「そうそう。アリスのコスプレ可愛いね。俺も後で演劇部に行ってみようかな」
さっき森野先輩が生徒会グループに送信した写メ、やっぱり見ちゃったんだ。
ニィッと笑みを浮かべて香月……いや真尋先輩は生徒会室から出て行った。
真尋先輩の姿が見えなくなると、私は崩れるようにその場に座り込む。なんか色々あり過ぎて、私のキャパを上回ってるし。
それにしても……真尋先輩とキスしたんだ
私は自分の唇を指でそっとなぞり思い出す。
「いけない。私もそろそろ茶道部に行かなきゃ」
ふと我に帰り、パッと立ち上がって茶道部へ向かった。
それから私は浴衣に着替えて茶道部がやってるお茶会の受付をする。茶道室で優莉がお茶を立てるというのもあり、優莉目的の男子生徒で賑わっていた。
こんな状態でも優莉は冷静さを保てるなんて本当に凄いと思う。
「はい……また」
先輩はドア付近まで歩いて何故かピタッと止まった。そして手に携帯を持ってクルッと振り返る。
「そうそう。アリスのコスプレ可愛いね。俺も後で演劇部に行ってみようかな」
さっき森野先輩が生徒会グループに送信した写メ、やっぱり見ちゃったんだ。
ニィッと笑みを浮かべて香月……いや真尋先輩は生徒会室から出て行った。
真尋先輩の姿が見えなくなると、私は崩れるようにその場に座り込む。なんか色々あり過ぎて、私のキャパを上回ってるし。
それにしても……真尋先輩とキスしたんだ
私は自分の唇を指でそっとなぞり思い出す。
「いけない。私もそろそろ茶道部に行かなきゃ」
ふと我に帰り、パッと立ち上がって茶道部へ向かった。
それから私は浴衣に着替えて茶道部がやってるお茶会の受付をする。茶道室で優莉がお茶を立てるというのもあり、優莉目的の男子生徒で賑わっていた。
こんな状態でも優莉は冷静さを保てるなんて本当に凄いと思う。