いつか咲う恋になれ
シーンと静まり返った体育館の中で、真尋先輩のマイクを持つ手が口まで上がる。
そしていよいよ……という時、
「ちょっと待ったぁぁ」
真尋先輩が言葉を出す前に、何故か突然小谷先輩が待ったをかけた。みんなどうした?とざわつきながら小谷先輩に注目する。
「コタ?」
キョトンとしている真尋先輩の元へ小谷先輩はズイズイ詰め寄る。何だか怒ったような表情でいつもの小谷先輩ではなかった。
「真尋先輩、あっちの方見てますけど、もしかして紗倉ちゃんに公開告白しようとしてません!?」
小谷先輩は怒り気味にそう言うと、真尋先輩を睨むような表情をして私の方を指差す。マイクのスイッチは入ったままなので、体育館中に小谷先輩の声が響き渡る。
「……だったら?コタには関係ないでしょ」
真尋先輩も意地悪そうな笑顔で言い返す。
「関係ありますよ!だって俺、紗倉ちゃん好きですもん」
予想外の展開に体育館の中はまたシーンとなる。そして私もキョトンとしていた。まだ何が起きたのか把握できてない。
壇上にいる小谷先輩以外の先輩達は笑いを堪えきれず声を出して笑う。それに釣られて他の生徒達もキャーキャー盛り上がり始めた。
「ちょっコタ落ち着けって」
朝比奈先輩は必死に笑いを堪えながら小谷先輩に声をかける。でも小谷先輩は真尋先輩から目を離さない。
そしていよいよ……という時、
「ちょっと待ったぁぁ」
真尋先輩が言葉を出す前に、何故か突然小谷先輩が待ったをかけた。みんなどうした?とざわつきながら小谷先輩に注目する。
「コタ?」
キョトンとしている真尋先輩の元へ小谷先輩はズイズイ詰め寄る。何だか怒ったような表情でいつもの小谷先輩ではなかった。
「真尋先輩、あっちの方見てますけど、もしかして紗倉ちゃんに公開告白しようとしてません!?」
小谷先輩は怒り気味にそう言うと、真尋先輩を睨むような表情をして私の方を指差す。マイクのスイッチは入ったままなので、体育館中に小谷先輩の声が響き渡る。
「……だったら?コタには関係ないでしょ」
真尋先輩も意地悪そうな笑顔で言い返す。
「関係ありますよ!だって俺、紗倉ちゃん好きですもん」
予想外の展開に体育館の中はまたシーンとなる。そして私もキョトンとしていた。まだ何が起きたのか把握できてない。
壇上にいる小谷先輩以外の先輩達は笑いを堪えきれず声を出して笑う。それに釣られて他の生徒達もキャーキャー盛り上がり始めた。
「ちょっコタ落ち着けって」
朝比奈先輩は必死に笑いを堪えながら小谷先輩に声をかける。でも小谷先輩は真尋先輩から目を離さない。