いつか咲う恋になれ
「美園さんは中学時代の部活の後輩なんだ。敦士は今もだけど、俺も美園さんも中学時代はバスケやってたんだ」
前から知り合いかな、とは思ってたけど中学時代からの知り合いだったのか。
それにしても宮原先輩と優莉…普段は必要最低限の話しかしてないのに、本当はこんなに仲が良いんだ。なんかいい雰囲気だし。
その後も卒アルを見ながら盛り上がり、あっという間に時間は13時を過ぎた。
「そろそろ帰ろうか」
私達は帰る事にした。真尋先輩に挨拶して玄関を出ると、三人で駅に向かって歩き始める。
歩きながらふと思う。私がいない方が二人にとって都合がいいのでは、と。チラチラと二人を見つつ、タイミングを見計らって私は立ち止まった。
「あっ私、忘れ物……しちゃったみたい。取りに行ってくるから先に帰って下さい」
「一緒に行こうか?」
「いえ大丈夫です。じゃあまた」
半ば強引に私は二人から離れて真尋先輩の家の方へ走り出す。本当は忘れ物なんかしてないし、この後どうしよう。
二人が見えなくなると走るのをやめて取り敢えず歩く。気がつくと真尋先輩の家の前まで来ていた。
「ケーキ買って帰ろうかな」
女子の行列もないし、初めてケーキ屋の中に入った。ショーケースの中には種類豊富に美味しそうなケーキが並んでいる。
前から知り合いかな、とは思ってたけど中学時代からの知り合いだったのか。
それにしても宮原先輩と優莉…普段は必要最低限の話しかしてないのに、本当はこんなに仲が良いんだ。なんかいい雰囲気だし。
その後も卒アルを見ながら盛り上がり、あっという間に時間は13時を過ぎた。
「そろそろ帰ろうか」
私達は帰る事にした。真尋先輩に挨拶して玄関を出ると、三人で駅に向かって歩き始める。
歩きながらふと思う。私がいない方が二人にとって都合がいいのでは、と。チラチラと二人を見つつ、タイミングを見計らって私は立ち止まった。
「あっ私、忘れ物……しちゃったみたい。取りに行ってくるから先に帰って下さい」
「一緒に行こうか?」
「いえ大丈夫です。じゃあまた」
半ば強引に私は二人から離れて真尋先輩の家の方へ走り出す。本当は忘れ物なんかしてないし、この後どうしよう。
二人が見えなくなると走るのをやめて取り敢えず歩く。気がつくと真尋先輩の家の前まで来ていた。
「ケーキ買って帰ろうかな」
女子の行列もないし、初めてケーキ屋の中に入った。ショーケースの中には種類豊富に美味しそうなケーキが並んでいる。