いつか咲う恋になれ
美味しいそうなケーキを前にどれを買おうか悩んでいると、女性の店員さんに声をかけられた。
「種類が多いから悩んじゃうかな?」
白い帽子に白の制服を着ているその店員さんはニッコリとしながら私を見てる。
「はい、どれも美味しそうで……もしかしてパティシエの方ですか?」
「正解。他に客もいないし、ゆっくり選んでいいよ」
う〜ん、このパティシエさん……誰かに似ているような?
「あれ?紗倉さんどうしたの?」
パティシエさんと話をしていると、店の入り口から真尋先輩が入ってきた。
「いや、えっと……ケーキを買いに…」
「なるほど。敦士達に気を使って逃げてきたんでしょ?」
全て分かったというような笑みを浮かべて私をじぃっと見てきた。
「何、知り合い?」
パティシエさんが真尋先輩に声をかける。
「さっき新作ケーキを試食してくれた後輩女子の一人だよ」
「あぁそうなんだ。ありがとう、えっと何ちゃん?」
「紗倉穂花です」
私は自己紹介をしながら慌てて頭をペコっと下げる。
「時間潰しに来たんでしょ?だったら上においで」
真尋先輩は人差し指で二階を指差す。するとパティシエさんは何かを察したのか、ニヤッと笑みを浮かべてコソッと私に言った。
「ケーキは取っておくから後で取りにおいで。男に恥をかかせちゃダメよ」
恥って……パティシエさん、私は真尋先輩とそういう関係ではないんですけど。
何だか断れない空気になってしまったので、私はまた真尋先輩の家にお邪魔する事になった。
「種類が多いから悩んじゃうかな?」
白い帽子に白の制服を着ているその店員さんはニッコリとしながら私を見てる。
「はい、どれも美味しそうで……もしかしてパティシエの方ですか?」
「正解。他に客もいないし、ゆっくり選んでいいよ」
う〜ん、このパティシエさん……誰かに似ているような?
「あれ?紗倉さんどうしたの?」
パティシエさんと話をしていると、店の入り口から真尋先輩が入ってきた。
「いや、えっと……ケーキを買いに…」
「なるほど。敦士達に気を使って逃げてきたんでしょ?」
全て分かったというような笑みを浮かべて私をじぃっと見てきた。
「何、知り合い?」
パティシエさんが真尋先輩に声をかける。
「さっき新作ケーキを試食してくれた後輩女子の一人だよ」
「あぁそうなんだ。ありがとう、えっと何ちゃん?」
「紗倉穂花です」
私は自己紹介をしながら慌てて頭をペコっと下げる。
「時間潰しに来たんでしょ?だったら上においで」
真尋先輩は人差し指で二階を指差す。するとパティシエさんは何かを察したのか、ニヤッと笑みを浮かべてコソッと私に言った。
「ケーキは取っておくから後で取りにおいで。男に恥をかかせちゃダメよ」
恥って……パティシエさん、私は真尋先輩とそういう関係ではないんですけど。
何だか断れない空気になってしまったので、私はまた真尋先輩の家にお邪魔する事になった。