いつか咲う恋になれ
「あ、でも……鉢巻交換って好きな人とするんじゃ……」
「うん、だからだよ。俺は紗倉ちゃんと鉢巻交換したいんだ」
その言葉が意味するものは……
もしかして……
「それってまさか」
「俺、紗倉ちゃんが好きなんだ。部活祭の時はパフォーマンスって事にして誤魔化しちゃったけど、本当はあの時も好きだった」
真っ直ぐな目を私に向ける小谷先輩の告白、決して冗談には聞こえない。
「でも私……あの……」
私は突然の告白に動揺してしまい、上手く言葉が出てこなかった。
どうしよう。小谷先輩の事、嫌いじゃないし良い人だっていうのも知ってる。でも……
「紗倉ちゃんが俺の事そういう対象で見てないのは分かってる。だから今はまだ返事はいらない」
そう言って私の前まで来ると、小谷先輩は私の手を握り持っていた鉢巻を私に渡してきた。
「紗倉ちゃんが今、好きな男がいるとか山下の事が忘れられないとか恋愛する気分じゃないとか、そういうのもあるかも知れないけど……俺と付き合ったら紗倉ちゃんは絶対俺の事好きになるって自信がある。だから……だから前向きに俺との事考えて欲しいんだ」
小谷先輩は自信たっぷりに笑みを浮かべる。
「もし、少しでも俺と付き合ってみていいかなって思ったら……その時は紗倉ちゃんの鉢巻を俺に頂戴」
私は固まったまま何も言えなかった。何と返事していいか分からなかった。
そして小谷先輩はそのまま生徒会室を出て行った。
「うん、だからだよ。俺は紗倉ちゃんと鉢巻交換したいんだ」
その言葉が意味するものは……
もしかして……
「それってまさか」
「俺、紗倉ちゃんが好きなんだ。部活祭の時はパフォーマンスって事にして誤魔化しちゃったけど、本当はあの時も好きだった」
真っ直ぐな目を私に向ける小谷先輩の告白、決して冗談には聞こえない。
「でも私……あの……」
私は突然の告白に動揺してしまい、上手く言葉が出てこなかった。
どうしよう。小谷先輩の事、嫌いじゃないし良い人だっていうのも知ってる。でも……
「紗倉ちゃんが俺の事そういう対象で見てないのは分かってる。だから今はまだ返事はいらない」
そう言って私の前まで来ると、小谷先輩は私の手を握り持っていた鉢巻を私に渡してきた。
「紗倉ちゃんが今、好きな男がいるとか山下の事が忘れられないとか恋愛する気分じゃないとか、そういうのもあるかも知れないけど……俺と付き合ったら紗倉ちゃんは絶対俺の事好きになるって自信がある。だから……だから前向きに俺との事考えて欲しいんだ」
小谷先輩は自信たっぷりに笑みを浮かべる。
「もし、少しでも俺と付き合ってみていいかなって思ったら……その時は紗倉ちゃんの鉢巻を俺に頂戴」
私は固まったまま何も言えなかった。何と返事していいか分からなかった。
そして小谷先輩はそのまま生徒会室を出て行った。