いつか咲う恋になれ
小谷先輩が居なくなった後、私は椅子に座り机に顔をつけながら窓の外をボーっと眺めた。
小谷先輩と付き合ったら私が今、抱いている真尋先輩への想いも……忘れる事が出来るのかな。
真尋先輩……私は先輩を思い浮かべて泣きそうになった。
「告白……されちゃったね」
!!?
ボーっとしていると、何処からか真尋先輩の声が聞こえてきた。私は勢いよくガバッと起き上がり、キョロキョロして先輩を探す。
すると、教卓の裏から真尋先輩が顔を出してきた。
「ま、真尋先輩……いつからそこに!?」
「鉢巻狙いの女子から逃げてここに隠れてだんだ。そしたらコタと穂花ちゃんが入ってきて話を始めたから出るに出れなかったんだ」
じゃあ告白も全部聞いたって事?私は恥ずかしくなって顔が赤くなった。
真尋先輩は立ち上がって私の前に座る。そして話を続けた。
「今、悩んでる?」
真尋先輩は頬杖をついて私に聞いてくる。悩んでいるといえば悩んでいるかもしれない。
でも真尋先輩への想いがあるから悩んでいるなんて……とても言えない。
「コタと付き合ったら楽しいだろうし、アイツの言うとおり今は何とも思ってなくても絶対好きになると思う。きっと、付き合う事でメリットはあっても、デメリットはないよ」
真尋先輩は私と小谷先輩が付き合ったらいいのにって思っているのかな。
小谷先輩と付き合ったら私が今、抱いている真尋先輩への想いも……忘れる事が出来るのかな。
真尋先輩……私は先輩を思い浮かべて泣きそうになった。
「告白……されちゃったね」
!!?
ボーっとしていると、何処からか真尋先輩の声が聞こえてきた。私は勢いよくガバッと起き上がり、キョロキョロして先輩を探す。
すると、教卓の裏から真尋先輩が顔を出してきた。
「ま、真尋先輩……いつからそこに!?」
「鉢巻狙いの女子から逃げてここに隠れてだんだ。そしたらコタと穂花ちゃんが入ってきて話を始めたから出るに出れなかったんだ」
じゃあ告白も全部聞いたって事?私は恥ずかしくなって顔が赤くなった。
真尋先輩は立ち上がって私の前に座る。そして話を続けた。
「今、悩んでる?」
真尋先輩は頬杖をついて私に聞いてくる。悩んでいるといえば悩んでいるかもしれない。
でも真尋先輩への想いがあるから悩んでいるなんて……とても言えない。
「コタと付き合ったら楽しいだろうし、アイツの言うとおり今は何とも思ってなくても絶対好きになると思う。きっと、付き合う事でメリットはあっても、デメリットはないよ」
真尋先輩は私と小谷先輩が付き合ったらいいのにって思っているのかな。