君を愛する資格。
秀side
教室の窓から入ってきた桜の花びらが一枚、
俺の机の上に落ちる。
この季節になると毎回、一人の少年が脳裏に浮かぶ
赤瀬 春
俺の幼なじみだ。
...とは言っても小一以来全く会っていない。
あの頃の俺と春は誰が見ても仲のいい二人だった。
実際、どこに行くのも一緒だったし
朝から晩までずっと遊んでいた
俺たちの間に隠し事なんてなかった
でもそう思っていたのは俺だけだったらしい