異世界猫。王子様から婚約破棄されましたが、実は聖女だったのでまったりもふもふ優しく騎士様に愛されます
「神の子らはその名を“ギア”といい、人はマナをそのギアに与えることで魔法を行使する事ができるのです。しかしギアはマナを選びます。ギアに選ばれるだけのマナの力が無いものは、いくら魂の穴が充分に育って居ても、魔法を行使するまでには至りません」
う。ちょっと専門用語が多すぎて混乱してきた。
(わたくしもですー。今まで聞いてきた話しとぜんぜん違いますわ)
「こういった天使と真那と魔法の関係性。そして魂と穴。それらを充分に理解したうえで具体的な魔法理論を学ばないことにはなかなかマナのランクもあがりませんからね」
「難しいですー……」
あたしがそんな弱音を吐くと、レティーナさま、ふふっと微笑んで。
「大丈夫ですよ。マリアンヌ様はマナの力が通常の人よりも高いのです。ですからもう既に、観ようと思えばみえるはず、ですわ。貴女の周りに居るキュアが」
「え?」
「考えるよりも前に、感じるのです。ギアの存在を当たり前だと感じる事ができさえすれば、貴女にはみえる筈ですわ」
そう言うと彼女は指をパチンと鳴らし、この部屋の照明を消した。
「たぶん、明かりが無い方がキュアの存在に気が付きやすいかもしれませんから」
そう言って目を閉じるレティーナさま。
それを見て、あたしも真似してそっと目を瞑る。
たぶん、こういうのって視力じゃなくって、心の眼で観る様な気もするし。そう感じて。
瞳を閉じて。
周囲を感じる。
うー。何にも感じない、よ。
(焦りは禁物です。わたくしも一緒に。集中しましょう?)
うん。ありがとうマリアンヌ。
あたしはマリアンヌと心を一つにして周囲にある気配に集中した。
なんとなく、だけど、暖かいものが溢れてくる様な気が……。
ぽわんとした小さな光があたしの周りに浮かぶ。それも、一つじゃなくて、たくさんの光……。
(やっと、会えた)
(気がついてもらえた)
(ダイスキダヨ、マリアンヌ)
(マリカ、スキ)
そんな小さな声が聞こえる。
妖精の様なそんなかわいいぽわんとした光。たくさんのその子達があたしの周りをぷわぷわ浮かんで。
優しい声をかけてくれた。
あは。この子達がキュア?
「キュアが見えたようですね」
「はい。レティーナさま」
あたしは思いっきり笑顔になっていたと思う。
う。ちょっと専門用語が多すぎて混乱してきた。
(わたくしもですー。今まで聞いてきた話しとぜんぜん違いますわ)
「こういった天使と真那と魔法の関係性。そして魂と穴。それらを充分に理解したうえで具体的な魔法理論を学ばないことにはなかなかマナのランクもあがりませんからね」
「難しいですー……」
あたしがそんな弱音を吐くと、レティーナさま、ふふっと微笑んで。
「大丈夫ですよ。マリアンヌ様はマナの力が通常の人よりも高いのです。ですからもう既に、観ようと思えばみえるはず、ですわ。貴女の周りに居るキュアが」
「え?」
「考えるよりも前に、感じるのです。ギアの存在を当たり前だと感じる事ができさえすれば、貴女にはみえる筈ですわ」
そう言うと彼女は指をパチンと鳴らし、この部屋の照明を消した。
「たぶん、明かりが無い方がキュアの存在に気が付きやすいかもしれませんから」
そう言って目を閉じるレティーナさま。
それを見て、あたしも真似してそっと目を瞑る。
たぶん、こういうのって視力じゃなくって、心の眼で観る様な気もするし。そう感じて。
瞳を閉じて。
周囲を感じる。
うー。何にも感じない、よ。
(焦りは禁物です。わたくしも一緒に。集中しましょう?)
うん。ありがとうマリアンヌ。
あたしはマリアンヌと心を一つにして周囲にある気配に集中した。
なんとなく、だけど、暖かいものが溢れてくる様な気が……。
ぽわんとした小さな光があたしの周りに浮かぶ。それも、一つじゃなくて、たくさんの光……。
(やっと、会えた)
(気がついてもらえた)
(ダイスキダヨ、マリアンヌ)
(マリカ、スキ)
そんな小さな声が聞こえる。
妖精の様なそんなかわいいぽわんとした光。たくさんのその子達があたしの周りをぷわぷわ浮かんで。
優しい声をかけてくれた。
あは。この子達がキュア?
「キュアが見えたようですね」
「はい。レティーナさま」
あたしは思いっきり笑顔になっていたと思う。