異世界猫。王子様から婚約破棄されましたが、実は聖女だったのでまったりもふもふ優しく騎士様に愛されます
(やっぱりラギレス様のことじゃない? 女神って。王宮にラギレス様の女神像があったじゃない)
(だとしたら? わたくしたち、そんなラギレス様の生まれ変わりって事です?)
(魂の形は変わらないって言ってたしね? イクシア様)
(そういえばシロタとサバコ、ううん、フロスティとタビィもわたくしたちの事、姫さまって言ってましたよね)
(ラギレス様は姫様じゃ、無かったよね?)
(まあ、大賢者にして大聖女、公爵令嬢だったって記録は残っていますけど……)
(じゃぁまた別の姫様もあたしたちとおんなじ魂って事?)
もうほんと、わけわからない。
あたしたちは一体どれだけ転生してきたっていうんだろう?
っていうか、この世界にはもしかして、ラギレス様の生まれ変わりって存在がいっぱい居るの?
あ、この世界っていうのは語弊がある。
あまたの世界、マリアンヌと茉莉花とみーこが同じ魂を共有していたように。
もしかしてこのあまたの世界には、たくさんのラギレス様の魂が分散して存在しているのだろうか?
それとも。
あたしたちは、あたしたちだけ、なの?
だとしたらなんでこんな事になってるの?
考えても考えてもわけがわからないまま。
あたしはそのままベッドに転がった。
あれだけの事があったのに結局夜明けまでまだ誰も起きないだろうからってアーサー。
あたしももう少しだけ寝ることにしたのに。なんだかね、眠れないよ。
それに、イクシア様が見つかったのだ。この旅ももう終わりにした方がいい?
アーサーを狙う黒幕が健在なのだとしたら、この先ものんびり旅なんかしていられないよ。
朝起きたら、アリアをなんとか説得して王都に帰ろう。
イクシア様の事はまだ誰にも話せない、ううん、あたしの前世の事も含めてちょっと大事過ぎてどうすればいいのか考えがまとまらない、けれど。
このまま旅をするのは危険すぎるのだけは間違いない。
アリアが拐われかけた事実を話して説得するしかないかな。
アーサーの事も……、まだ話さない方が良さそうだしね。
王都に帰ったらお母様に相談しよう。
アーサーの事、きっとあたしよりもよくわかってる筈?
だから。
☆☆☆
そんな事考えてたらいつのまにか眠ってた。
「朝だよー。マリカさん起きて」
そう優しくあたしを揺すって起こすアリアをあたし、
「にゅー、おはようアリア」
って手を伸ばして捕まえる。
あは。捕まえて、ベッドの上でぎゅーっと抱きしめるとアリア、顔を真っ赤にして。
「もう! ふざけないの!」
って、ちょっと怒って。
にゃぁごめんねアリア。でも、なんだか嬉しかったの。こうしてまた普通に笑顔のあなたが見れて。
(だとしたら? わたくしたち、そんなラギレス様の生まれ変わりって事です?)
(魂の形は変わらないって言ってたしね? イクシア様)
(そういえばシロタとサバコ、ううん、フロスティとタビィもわたくしたちの事、姫さまって言ってましたよね)
(ラギレス様は姫様じゃ、無かったよね?)
(まあ、大賢者にして大聖女、公爵令嬢だったって記録は残っていますけど……)
(じゃぁまた別の姫様もあたしたちとおんなじ魂って事?)
もうほんと、わけわからない。
あたしたちは一体どれだけ転生してきたっていうんだろう?
っていうか、この世界にはもしかして、ラギレス様の生まれ変わりって存在がいっぱい居るの?
あ、この世界っていうのは語弊がある。
あまたの世界、マリアンヌと茉莉花とみーこが同じ魂を共有していたように。
もしかしてこのあまたの世界には、たくさんのラギレス様の魂が分散して存在しているのだろうか?
それとも。
あたしたちは、あたしたちだけ、なの?
だとしたらなんでこんな事になってるの?
考えても考えてもわけがわからないまま。
あたしはそのままベッドに転がった。
あれだけの事があったのに結局夜明けまでまだ誰も起きないだろうからってアーサー。
あたしももう少しだけ寝ることにしたのに。なんだかね、眠れないよ。
それに、イクシア様が見つかったのだ。この旅ももう終わりにした方がいい?
アーサーを狙う黒幕が健在なのだとしたら、この先ものんびり旅なんかしていられないよ。
朝起きたら、アリアをなんとか説得して王都に帰ろう。
イクシア様の事はまだ誰にも話せない、ううん、あたしの前世の事も含めてちょっと大事過ぎてどうすればいいのか考えがまとまらない、けれど。
このまま旅をするのは危険すぎるのだけは間違いない。
アリアが拐われかけた事実を話して説得するしかないかな。
アーサーの事も……、まだ話さない方が良さそうだしね。
王都に帰ったらお母様に相談しよう。
アーサーの事、きっとあたしよりもよくわかってる筈?
だから。
☆☆☆
そんな事考えてたらいつのまにか眠ってた。
「朝だよー。マリカさん起きて」
そう優しくあたしを揺すって起こすアリアをあたし、
「にゅー、おはようアリア」
って手を伸ばして捕まえる。
あは。捕まえて、ベッドの上でぎゅーっと抱きしめるとアリア、顔を真っ赤にして。
「もう! ふざけないの!」
って、ちょっと怒って。
にゃぁごめんねアリア。でも、なんだか嬉しかったの。こうしてまた普通に笑顔のあなたが見れて。