一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】
画面の中で男が、ネイトの部屋のドアを開けた。ためらうことなく室内を歩き回っている。
ホテルの制服を着ていた。緑の服だ。
フロントマンは紺、ドアマンやベルボーイは赤。コンシェルジュは緑。
『Do you recognize this man?
(この男に見覚えは?)』
見せられた携帯に入力された文字は英語だった。
ネイトがうなずく。
私は叫びだしそうになった。
彼は……私に声をかけてきた、そしてネイトの専属コンシェルジュの男だった。
室内LANに接続していた男がおもむろにプリンターに近づいた。
ネイトがTVをつけた。
夜中にしてはやや大きな音量のなか、ひそやかにプリンターが紙を吐き出す音にも怯えてしまう。
見せられた紙面は、どうやって調べ出したか考えたくないけれど、コンシェルジュの社用アカウントと送受信記録を印刷したものだった。
二年前から、外部のアドレスに頻繁に接続している。
ネイトがこのホテルを常宿にし、男がコンシェルジュとして就任してからだった。
彼が送信しているアドレスは何回か変わっているが、ネイトのスタッフが調べたところコンシェルジュ個人のアカウントだという。当然、仕事とは関係ないものだ。
ホテルの制服を着ていた。緑の服だ。
フロントマンは紺、ドアマンやベルボーイは赤。コンシェルジュは緑。
『Do you recognize this man?
(この男に見覚えは?)』
見せられた携帯に入力された文字は英語だった。
ネイトがうなずく。
私は叫びだしそうになった。
彼は……私に声をかけてきた、そしてネイトの専属コンシェルジュの男だった。
室内LANに接続していた男がおもむろにプリンターに近づいた。
ネイトがTVをつけた。
夜中にしてはやや大きな音量のなか、ひそやかにプリンターが紙を吐き出す音にも怯えてしまう。
見せられた紙面は、どうやって調べ出したか考えたくないけれど、コンシェルジュの社用アカウントと送受信記録を印刷したものだった。
二年前から、外部のアドレスに頻繁に接続している。
ネイトがこのホテルを常宿にし、男がコンシェルジュとして就任してからだった。
彼が送信しているアドレスは何回か変わっているが、ネイトのスタッフが調べたところコンシェルジュ個人のアカウントだという。当然、仕事とは関係ないものだ。