一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】
 シャワーの水も柔らかい感じがする。
 既に顔がもちもちしてるし、髪を指で梳いたら通りがすごくいい。
 ここのスパと業務提携出来ないかな……なんて考えながら、マッサージベッドへ行くとエステティシャンが二人待ち構えていた。

「わあ、フォーハンド? ゴージャスですねっ! 」

「お嬢様、すべすべでございますわね」
「老廃物を追い出して、本来の艶ピカ、ダイナマイトボディに戻りましょうね〜」

 香りのいいオイルや和やかな言葉とは裏腹に、ゴリッゴリのリンパマッサージだった。

「ううう〜〜!」

「痛いってことはお疲れなんですよー」
「肩凝りが半端ないですわ! リバウンドはしませんのでご安心くださいね」

 ほぐれてくると、気持ちよくてウトウトしてしまう。……昨日の夜から、寝不足だもんね。ここで熟睡しておこうかな……。
 寝落ちする寸前の、最高に気持ちいい状況だった。
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