一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】
「Rena, I'm sorry for the melancholy, but I'll go
(玲奈、憂鬱なところすまないが行くぞ)」
「行くってどこに? それに、なんでいきなり英語?」
「I don't understand Japanese for melancholy
(メランコリーの日本語がわからない)」
「憂鬱よ」
「……『you too』?」
違う。
「話はあとだ」
ネイトがドアを開けると、パッケージスタッフが飛び込んできた。
またたくまに、洋服やら一切合切をトランクに詰めては外に出す。
ネイトはバスケットに今まさに食べようとした朝食を詰めだした。
「な、なにごと」
「あとでっ、ゆっくり話す!」
なぜか私の手を引いてエレベーターに乗り、R階のボタンを押した。
「……なんで、屋上で朝ごはん? ビル風強いんじゃないの。大体、立ち入り禁止じゃない?」
屋上のドアへと向かうネイトへ、不思議に思って質問しても彼は答えてくれない。
「玲奈、僕にしっかりつかまってろ!」
言うなり、ネイトが重そうな屋上階のドアハンドルを回した。
開いた途端、バラバラバラ……と暴力的な音が耳どころか全身に襲いかかり、私は立ち止まった。
強力な風に押し戻されそうになったら、背中から抱きかかえられる。
「☆$#!」
ネイトになにか怒鳴られたけど、まったく聞こえない。
「えぇーっ?」
大声で聞き返せば、頭をぐいと床に向かって押された。
体が丸まったところをネイトが覆い被さり、彼は轟音と強風に近づいていく。
と。
なにかを装着され、いきなり釣り上げられた!
(玲奈、憂鬱なところすまないが行くぞ)」
「行くってどこに? それに、なんでいきなり英語?」
「I don't understand Japanese for melancholy
(メランコリーの日本語がわからない)」
「憂鬱よ」
「……『you too』?」
違う。
「話はあとだ」
ネイトがドアを開けると、パッケージスタッフが飛び込んできた。
またたくまに、洋服やら一切合切をトランクに詰めては外に出す。
ネイトはバスケットに今まさに食べようとした朝食を詰めだした。
「な、なにごと」
「あとでっ、ゆっくり話す!」
なぜか私の手を引いてエレベーターに乗り、R階のボタンを押した。
「……なんで、屋上で朝ごはん? ビル風強いんじゃないの。大体、立ち入り禁止じゃない?」
屋上のドアへと向かうネイトへ、不思議に思って質問しても彼は答えてくれない。
「玲奈、僕にしっかりつかまってろ!」
言うなり、ネイトが重そうな屋上階のドアハンドルを回した。
開いた途端、バラバラバラ……と暴力的な音が耳どころか全身に襲いかかり、私は立ち止まった。
強力な風に押し戻されそうになったら、背中から抱きかかえられる。
「☆$#!」
ネイトになにか怒鳴られたけど、まったく聞こえない。
「えぇーっ?」
大声で聞き返せば、頭をぐいと床に向かって押された。
体が丸まったところをネイトが覆い被さり、彼は轟音と強風に近づいていく。
と。
なにかを装着され、いきなり釣り上げられた!