一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】
「玲奈。これは僕を騙したことの報復だ」
「騙してない!」
「散々僕を誘惑しただろう」
「してなっ」
……い、とは言い切れない気がする。
演奏のとき、昂ぶる気持ちのままネイトを挑発して煽った。
隙を作って罠をしかけて、追いかけてくるよう仕向けて、捕まえられて組み敷かれた。
楽器を弾いてる間、私はたしかに恋愛ごっこを楽しんでいた。
そのうち、彼を本気で誘惑してなかった?
黙り込んだ私の体に、そらみろという感じで圧力が加わる。
……あの。
ネイト、私の腰をずっと抱いてない?
こんなときなんだけど、意識しちゃうの。
嫌いなら、離れてくれないかな。
貴方の腕の中にいると、あの日私を甘やかしてくれた笑みを期待してしまう。
「……貴方だって楽しそうだったわ」
「ご婦人が誘惑してくるんだ、付き合っただけだよ」
違った。
彼は泥棒を逃がさないようにしてるだけ。
勝ち誇った表情が憎らしい。
あごに頭突きして、ヒールで足の甲を踏んでやろうかしら!
「騙してない!」
「散々僕を誘惑しただろう」
「してなっ」
……い、とは言い切れない気がする。
演奏のとき、昂ぶる気持ちのままネイトを挑発して煽った。
隙を作って罠をしかけて、追いかけてくるよう仕向けて、捕まえられて組み敷かれた。
楽器を弾いてる間、私はたしかに恋愛ごっこを楽しんでいた。
そのうち、彼を本気で誘惑してなかった?
黙り込んだ私の体に、そらみろという感じで圧力が加わる。
……あの。
ネイト、私の腰をずっと抱いてない?
こんなときなんだけど、意識しちゃうの。
嫌いなら、離れてくれないかな。
貴方の腕の中にいると、あの日私を甘やかしてくれた笑みを期待してしまう。
「……貴方だって楽しそうだったわ」
「ご婦人が誘惑してくるんだ、付き合っただけだよ」
違った。
彼は泥棒を逃がさないようにしてるだけ。
勝ち誇った表情が憎らしい。
あごに頭突きして、ヒールで足の甲を踏んでやろうかしら!