一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】
「……ミスター、スーツが汚れているようです。クリーニングを承ります」
丁寧だけど、とりつくしまのない彼の態度に呑まれたのか。コンシェルジュはわざとらしく明るい声を出し、て。
しまった!
「やっぱりファンデーションついちゃったよね……」
一応、口紅落としを用意してあるけれど彼のスーツに使ってしまって大丈夫なのか、自信ない。
「必要ない。彼女に手配させる」
「では多賀見のお嬢様に、この部屋の専用コンシェルジュとしてご挨拶を」
ネイトが連れ込んだ女性を、私だと特定してるんだ。
私達の関係に興味津々といった声音に嫌悪感が増す。
駐車場には監視カメラがついているから、スタッフの目や耳を通り抜けることは出来ない。
だからといって、コンシェルジュの関心はあからさますぎる。
私とネイトがどんな関係か?
そんなの、私が一番知りたいわよ!
心の中で悪態を突いていると、ネイトの極寒の声が聞こえた。
「It’s none of your business 」
「しかし……っ、失礼いたしました!」
ドアを閉める音が荒々しかった。
ネイトが箱をかかえながら戻ってくる。
丁寧だけど、とりつくしまのない彼の態度に呑まれたのか。コンシェルジュはわざとらしく明るい声を出し、て。
しまった!
「やっぱりファンデーションついちゃったよね……」
一応、口紅落としを用意してあるけれど彼のスーツに使ってしまって大丈夫なのか、自信ない。
「必要ない。彼女に手配させる」
「では多賀見のお嬢様に、この部屋の専用コンシェルジュとしてご挨拶を」
ネイトが連れ込んだ女性を、私だと特定してるんだ。
私達の関係に興味津々といった声音に嫌悪感が増す。
駐車場には監視カメラがついているから、スタッフの目や耳を通り抜けることは出来ない。
だからといって、コンシェルジュの関心はあからさますぎる。
私とネイトがどんな関係か?
そんなの、私が一番知りたいわよ!
心の中で悪態を突いていると、ネイトの極寒の声が聞こえた。
「It’s none of your business 」
「しかし……っ、失礼いたしました!」
ドアを閉める音が荒々しかった。
ネイトが箱をかかえながら戻ってくる。