一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】
「国内でベータ2の薬の製造会社と、治験チームに関係者がいないか、調べます」
私は返事を訊かずに、さっさとノートパソコンを立ち上げた。
そんな個人情報、いくらネットでも転がっているかしら。
自分でも疑問だけど、なにか始めないと間がもたない。
画面にはフォルダが一つと、インターネットブラウザ、書類作成ソフト。
「ミスター、このフォルダは?」
「治験データだ」
「っそんな、大事なものを私が見ていいんですか」
極秘中の極秘事項だ。
「君の立てた仮説がデータ上、どう検証されているか確認が必要だろう」
「ネイト……」
思わず彼の目をみつめてしまう。
彼も私から目を離さない。
なにか磁力でもあるのかしら、体ごと引き寄せられそう。
テーブルの上に身を乗り出したくなったところで、ぐい、とネイトが顔をそらした。
「君の私物はこの部屋に入室時点から、退室まで預かる。素人の僕には何が盗聴器で何が盗撮用カメラかわからないからな」
「なっ……!」
ネイトはどこまで私を疑っているの?
私は返事を訊かずに、さっさとノートパソコンを立ち上げた。
そんな個人情報、いくらネットでも転がっているかしら。
自分でも疑問だけど、なにか始めないと間がもたない。
画面にはフォルダが一つと、インターネットブラウザ、書類作成ソフト。
「ミスター、このフォルダは?」
「治験データだ」
「っそんな、大事なものを私が見ていいんですか」
極秘中の極秘事項だ。
「君の立てた仮説がデータ上、どう検証されているか確認が必要だろう」
「ネイト……」
思わず彼の目をみつめてしまう。
彼も私から目を離さない。
なにか磁力でもあるのかしら、体ごと引き寄せられそう。
テーブルの上に身を乗り出したくなったところで、ぐい、とネイトが顔をそらした。
「君の私物はこの部屋に入室時点から、退室まで預かる。素人の僕には何が盗聴器で何が盗撮用カメラかわからないからな」
「なっ……!」
ネイトはどこまで私を疑っているの?