【12/18番外編更新】あまやかしても、いいですか?【完】
誘うようにかわいらしく小首をかしげている。
当然のように私の唇にキスをして、回答をせがんできていた。遼雅さんがどこまでも忙しいことを知っている。それなのに、私とご飯を食べるような時間があるのだろうか。
「でも、いつもお忙しいですよね?」
「俺の優先順位の一番は誰だと思う?」
「……やさしすぎますよ」
「俺がしたいだけだよ」
溺れてしまう。あまい瞳が、懇願するように揺れる。
「ダメかな?」
どうしても否定してほしくなさそうな瞳とぶつかってしまったら、どうあっても、抗うことなんてできない。
「遼雅さんが、問題ないなら……」
「あはは、よかった」
「でも、ばれちゃいます、よね?」
遼雅さんはあまり女性社員に近づかないように細心の注意を払っている。
どの社員とも噂にならないように、食事に誘われても2人ででかけたりしないという徹底ぶりだ。だからこそ、社内でも結婚の事実が知れ渡ったときには衝撃が走ったのだ。
園部さんのような、もともとの直属の後輩が部屋に相談に来るのとは違う。毎日一緒にランチをとっていれば、いくら秘書と言えども怪しまれてしまうのは当然だろう。
遼雅さんの今までの頑張りを傷つけるようなことはしたくないと思う。
当然のように私の唇にキスをして、回答をせがんできていた。遼雅さんがどこまでも忙しいことを知っている。それなのに、私とご飯を食べるような時間があるのだろうか。
「でも、いつもお忙しいですよね?」
「俺の優先順位の一番は誰だと思う?」
「……やさしすぎますよ」
「俺がしたいだけだよ」
溺れてしまう。あまい瞳が、懇願するように揺れる。
「ダメかな?」
どうしても否定してほしくなさそうな瞳とぶつかってしまったら、どうあっても、抗うことなんてできない。
「遼雅さんが、問題ないなら……」
「あはは、よかった」
「でも、ばれちゃいます、よね?」
遼雅さんはあまり女性社員に近づかないように細心の注意を払っている。
どの社員とも噂にならないように、食事に誘われても2人ででかけたりしないという徹底ぶりだ。だからこそ、社内でも結婚の事実が知れ渡ったときには衝撃が走ったのだ。
園部さんのような、もともとの直属の後輩が部屋に相談に来るのとは違う。毎日一緒にランチをとっていれば、いくら秘書と言えども怪しまれてしまうのは当然だろう。
遼雅さんの今までの頑張りを傷つけるようなことはしたくないと思う。