【12/18番外編更新】あまやかしても、いいですか?【完】
体をぎゅうっと抱きしめて、すこしはっきりした声で囁かれる。その間にも遼雅さんからの口付けがなくなることはないけれど、「お弁当、作ってもいいですか?」と聞いたら、渋々手を離してくれるようになった。
『お弁当は、たのしみです』
『ありがとうございます』
『料理中、ちょっとだけ、邪魔してもいいですか』
『ちょっとだけ、なら……?』
起きてすぐのキスはなくならないけれど、お布団の中で甘やかされる時間は少し減ったように思う。
代わりに、お料理中にふらりと近づいてきて、後ろから抱きしめられたり、不意打ちでキスをしてきたりするようになってしまった。
『ゆずはさん』
『はい?』
『背中、小さくてかわいい』
『きゃっ、突然触らないで、ください!?』
『あんまり手元ばっかりあつく見つめているから』
『ええ?』
『構って欲しくて、触ってしまった。怒ってる?』
『う、うう、おこって、ないです』
『よかった。柚葉さんは今日もかわいい。お弁当、たのしみです』
『もう……』
遼雅さんがあんまりにも上機嫌だから、何も言えないまま料理を続けてしまう。
遼雅さんからは、夜はすこし遅くなってでも家で食べるようにしたいと言われた。
「3食とも私の料理で大丈夫ですか?」と聞いたら「柚葉さんの手料理目当てに毎日頑張っています」と微笑まれてしまって、これもまた、何も言えなくなってしまった。
『お弁当は、たのしみです』
『ありがとうございます』
『料理中、ちょっとだけ、邪魔してもいいですか』
『ちょっとだけ、なら……?』
起きてすぐのキスはなくならないけれど、お布団の中で甘やかされる時間は少し減ったように思う。
代わりに、お料理中にふらりと近づいてきて、後ろから抱きしめられたり、不意打ちでキスをしてきたりするようになってしまった。
『ゆずはさん』
『はい?』
『背中、小さくてかわいい』
『きゃっ、突然触らないで、ください!?』
『あんまり手元ばっかりあつく見つめているから』
『ええ?』
『構って欲しくて、触ってしまった。怒ってる?』
『う、うう、おこって、ないです』
『よかった。柚葉さんは今日もかわいい。お弁当、たのしみです』
『もう……』
遼雅さんがあんまりにも上機嫌だから、何も言えないまま料理を続けてしまう。
遼雅さんからは、夜はすこし遅くなってでも家で食べるようにしたいと言われた。
「3食とも私の料理で大丈夫ですか?」と聞いたら「柚葉さんの手料理目当てに毎日頑張っています」と微笑まれてしまって、これもまた、何も言えなくなってしまった。