COSMOS
にゃんにゃんが桃井さんのメイクをしているうちに開始10分前になった。
私は壁に立て掛けてあった全身鏡を車椅子の桃井さんの前に持っていった。
「どうぞ、お顔を上げて見てみて下さい」
桃井さんはゆっくりと顔を上げ、鏡に写る自分の姿を見た。
「わぁ...!うそ......すごい......!夢みたい」
にゃんにゃんの知り合いのブライダルコーディネーターの方にお願いして届けてもらった純白のドレスは、色白の桃井さんに良く似合っている。
どこか儚い。
けれど、とても美しい。
今日だけでも魔法にかかって夢のような一時を過ごせますように。
そう心の中で願った。
「本当にありがとう。これだけでワタシ、十分だわ」
「まだっすよ。本番こそ、楽しんでください。必ず成功させますんで」
「はい」
私は壁に立て掛けてあった全身鏡を車椅子の桃井さんの前に持っていった。
「どうぞ、お顔を上げて見てみて下さい」
桃井さんはゆっくりと顔を上げ、鏡に写る自分の姿を見た。
「わぁ...!うそ......すごい......!夢みたい」
にゃんにゃんの知り合いのブライダルコーディネーターの方にお願いして届けてもらった純白のドレスは、色白の桃井さんに良く似合っている。
どこか儚い。
けれど、とても美しい。
今日だけでも魔法にかかって夢のような一時を過ごせますように。
そう心の中で願った。
「本当にありがとう。これだけでワタシ、十分だわ」
「まだっすよ。本番こそ、楽しんでください。必ず成功させますんで」
「はい」