COSMOS
――コンコンコン。


「はーい、どーぞ」


ガラガラガラと扉を開け、やって来たのはひなさんだった。


「ふふっ」

「ゆっち、何笑ってるんだよ」

「はははっ!」

「え~!にゃんにゃんまで?!」

「牧師姿のひなさん、グッジョっす」

「グッジョ、グッジョ!」


グッジョはグッジョブの略。

とても良いことの意。

私が浸透させ、今では皆に染み付いた言い方だ。


「バカにしてるのか?」

「してないっすよ。ほんと良く似合ってるし」

「このコスプレさぁ3000円もしたから買うの悩んだけど、ゆっちに誉めてもらったし、自腹きって買って良かった~!」

「ゆっち先輩の評価しか気にしないんですね。やっぱりそういうことですか?」

「にゃんにゃん、ちょっとこっち来なさい!」

「はぁい」


まるで寸劇。

それが出来る関係性なのが、また良い。

ここまで仲良くなれたのが奇跡のように感じる。

それにしても...良かった。

ひなさんが元通りで、良かったっす。


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