COSMOS
ってことで、その当日である。
オレは緊張と高揚で4時に目覚め、母を起こさぬよう差し足忍び足で部屋を出ていつものランニングコースを2周し、帰宅後準備を進めた。
それでも時間が余ってしまったオレは、普段ならテスト後にやることのない勉強を進め、夏休み終了までまだあるというのに課題を終わらせてしまった。
そして、8時30分に家を出て9時からバイトをし、14時に上がって16時に会場着。
時間通りに羽依も来て、オレたちの花火大会デートは始まった。
「羽依、浴衣似合ってるね。かわいいよ」
「ふふっ。ありがとう。さっくんも似合ってるよ」
羽依は白地に淡いパステルカラーの花火が描かれた女の子らしい浴衣を着ていた。
誰が見ても可愛いらしく、すれ違う人が皆羽依をちらっと横目に見る。
可愛い分危険も多いだろうから、ちゃんとオレが見てないとな。
オレはさりげなく羽依の手に自分の手を伸ばした。
そして、ゆっくり指を絡める。
交わったのが分かると互いに照れくさそうにくすっと笑った。
「ごめん」
「ううん。いいよ。ありがと」
羽依の手は温かい。
じんわりと熱が伝わってくる。
この温度がオレを思う熱量であってほしいなんて思ってしまう。
オレは緊張と高揚で4時に目覚め、母を起こさぬよう差し足忍び足で部屋を出ていつものランニングコースを2周し、帰宅後準備を進めた。
それでも時間が余ってしまったオレは、普段ならテスト後にやることのない勉強を進め、夏休み終了までまだあるというのに課題を終わらせてしまった。
そして、8時30分に家を出て9時からバイトをし、14時に上がって16時に会場着。
時間通りに羽依も来て、オレたちの花火大会デートは始まった。
「羽依、浴衣似合ってるね。かわいいよ」
「ふふっ。ありがとう。さっくんも似合ってるよ」
羽依は白地に淡いパステルカラーの花火が描かれた女の子らしい浴衣を着ていた。
誰が見ても可愛いらしく、すれ違う人が皆羽依をちらっと横目に見る。
可愛い分危険も多いだろうから、ちゃんとオレが見てないとな。
オレはさりげなく羽依の手に自分の手を伸ばした。
そして、ゆっくり指を絡める。
交わったのが分かると互いに照れくさそうにくすっと笑った。
「ごめん」
「ううん。いいよ。ありがと」
羽依の手は温かい。
じんわりと熱が伝わってくる。
この温度がオレを思う熱量であってほしいなんて思ってしまう。