COSMOS

大型イベントが終われば、夏休みはあっという間に過ぎていく。

私はといえば新聞配達のバイトをせっせとやり、その後はイベント会場でコンサートのグッズ販売のバイトをしたり、ビールの売り子をしたりして過ごした。

ご心配には及ばず、私はそれなりに売り上げを捻出した。

さすがにこんなに無愛想だと自分でも心配だったが、何せ手が速い。

メンバーの顔と名前を10秒で一致させ、後は箱の位置と中身をしっかり認識して作業するのみ。

ビールに至ってはもっと簡単。

自分の手が届く範囲にしか正解はないから。

ただし、かなり重くて心が萎えそうになるけど。

まぁ、そんな感じでお金を稼ぎ、たまに学校に赴いては校舎内の掃除をして、ちゃんと活動も行っていた。

そしていつの間にか2学期が始まった。