COSMOS
「ってことで、話は終わりっす。クッキープリーズプリーズ」

「分かったよ。ほら」

「よっしゃー。いっただっきまーすっ」


久遠は夢中でクッキーにかぶり付いた。

その姿を見て、オレはすごく苦しくなった。

久遠がある日突然目の前からいなくなったらどうする?

オレはどうなる?

そんなことを考えては胸が痛くなる。

こうなっている時点で、答えは出ている。

オレの中で久遠由紗はおっきな存在だ。

失ったらブラックホールよりも大きな穴が心のど真ん中に開いてしまいそうなほどに大切なオレの......仲間、だ。


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