COSMOS
ということで、早速本題に入るとするか。

オレはいそいそと立ち上がった。

この前ルナと考え、練った案の詳細を書いたノートをコピーしたものを皆に配り、久遠がいつ帰ってきても良いように特等席にも置いておいた。


「もしかしてこれは...」

「今年最後の案件だ。オレとルナが案を練った。オレたちで発表しても良いか?」


ひなとにゃんにゃんは顔を合わせて頷くとオレに視線を向けた。


「よろしくお願いします」

「部長気取りが気になるが、よろしく頼む」


ごめんな、ひな。

申し訳ないが、今回はオレに仕切らせてくれ。

これはオレにとっても一世一代の大仕事だから。

それに、色々とごちゃごちゃになっている心の問題にも向き合いたいから...な。


「じゃあ、発表します。今回の案件は、題してクリスマス大作戦です」

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