COSMOS
「卒業したことが証になるのか?ちゃんと粋は分かってくれるのか?」

「はい、きっと。...いや、必ず分かってくれます。

姉がきちんと学生としての役目を果たしたと分かれば、安心するはずです。

それからどうなるかは妹さんの生命力と純さんの思いの強さ次第だと思いますが」


純さんは空を見上げた。

私も同じく視線を上に向ける。

飛行機雲が大きなキャンパスに一筋の線を描いている。

その線の果てにきっと希望はある。

願いは叶う。

想いは通(かよ)っている。

奇跡は起きる。

私はそう信じる。


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