半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「そうですねぇ。力づくで動かして目覚めさせるとなると、ぶつける妖力は重さ以上の量が必要になります。ですから真っ向から重さと勝負するより、一時重さをなくせたのなら、うまい具合にいくかなと」
うーんとアサギが思案顔で述べた。
「そんなことできるの?」
「岩のあやかしは、弱い妖力を何十倍もの重さにするんです。だからこっちは、妖力の効果が逆に作用するように向けてやる。その効果を過剰に出してやれば、本体分の重さも余分に軽くなるかと思います」
アサギが、大きな岩に手を向けて説明する。話を聞くカマルは「なるほど!」と感心しきりだ。
「軽くなったところを、この彼がころんっとひっくり返してやれば、岩のあやかしも驚いて目覚めます」
「つまりカマルが、自分の手で『どかせられる』というわけね」
「はい。構図的に言えば、小さな化け狸にも可能な、至極簡単な方法です」
リリアにアサギが頷くと、そばからカマルが言う。
「それなら、俺にでもできそうですね! 一体どうすればいいんですか?」
うーんとアサギが思案顔で述べた。
「そんなことできるの?」
「岩のあやかしは、弱い妖力を何十倍もの重さにするんです。だからこっちは、妖力の効果が逆に作用するように向けてやる。その効果を過剰に出してやれば、本体分の重さも余分に軽くなるかと思います」
アサギが、大きな岩に手を向けて説明する。話を聞くカマルは「なるほど!」と感心しきりだ。
「軽くなったところを、この彼がころんっとひっくり返してやれば、岩のあやかしも驚いて目覚めます」
「つまりカマルが、自分の手で『どかせられる』というわけね」
「はい。構図的に言えば、小さな化け狸にも可能な、至極簡単な方法です」
リリアにアサギが頷くと、そばからカマルが言う。
「それなら、俺にでもできそうですね! 一体どうすればいいんですか?」