半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「妖怪国にも、いいオスがいっぱいいますよ」
それを聞いたコンラッドが、「オスって……」と悩み込んだ表情で呟く。
「うーん、動物的な意見ですねぇ」
「騎士さん、わたくし、妖狐ですよ」
指摘されたコンラッドが、今更ながら、そういえばと喋る狐としばし見つめ合う。
リリアは少し考えた。それから、首を小さく横に振る。
「ううん、そんなことないわ。そうじゃなくったって構わないって、気付くべきだったわね」
「でしょー。姫様、美人なんだからモテますよ」
フィンのお世辞を、リリアは困ったようにぎこちない笑顔でかわした。
でも、彼の先程の言葉で元気が出たのも確かだ。礼を伝えて、その頭を撫でてやった。
「そうよね、当初の目標は父様とここで過ごすこと。爵位を継いで……そして、何もかも見届けたら妖怪国へ行くわ」
そう口にした瞬間、コンラッドが弾かれたようにビクッとして「えっ」と大きな声を出した。
「どうしたの? コンラッド様」
「え、あの、その、お嬢様が学院に通っていらっしゃるのって……まさか、領地経営のための勉学の一環で……?」
それを聞いたコンラッドが、「オスって……」と悩み込んだ表情で呟く。
「うーん、動物的な意見ですねぇ」
「騎士さん、わたくし、妖狐ですよ」
指摘されたコンラッドが、今更ながら、そういえばと喋る狐としばし見つめ合う。
リリアは少し考えた。それから、首を小さく横に振る。
「ううん、そんなことないわ。そうじゃなくったって構わないって、気付くべきだったわね」
「でしょー。姫様、美人なんだからモテますよ」
フィンのお世辞を、リリアは困ったようにぎこちない笑顔でかわした。
でも、彼の先程の言葉で元気が出たのも確かだ。礼を伝えて、その頭を撫でてやった。
「そうよね、当初の目標は父様とここで過ごすこと。爵位を継いで……そして、何もかも見届けたら妖怪国へ行くわ」
そう口にした瞬間、コンラッドが弾かれたようにビクッとして「えっ」と大きな声を出した。
「どうしたの? コンラッド様」
「え、あの、その、お嬢様が学院に通っていらっしゃるのって……まさか、領地経営のための勉学の一環で……?」