半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
「え? なんで父様がここに?」
思わず尋ねれば、アサギが答えてくる。
「魔力を感知したものですから、こうして一緒にご確認に。一体どこの誰かと思えば、『人間の第二王子』ですか」
ふぅ、とアサギが鼻で溜息を吐く。
と、ツヴァイツァーが「うおおおおおい!?」と、突然大きな声を出して、リリアとアサギの間に割って入った。続いてビシリとサイラスに指を向ける。
「なんでここに! こいつがいる!?」
「移動魔法ですよ、旦那様」
「はあああ!?」
その一声ののち、状況整理が頭の中で追い付いたのか、ツヴァイツァーがサイラスの胸倉に掴みかかった。
「おまっ、このクソ王子! 年頃のリリアの部屋に直接入ったのか!? ざけんなテメェ――(ピー)――野郎が! ――(ピー)――で沈めてやろうかぁ!」
普段からクソ王子呼ばわりなんだな、と分かる切り出しだった。
……そして、言い方もまた、ひっどい。
一般の貴族も卒倒しそうな言葉使いだった。
思わず尋ねれば、アサギが答えてくる。
「魔力を感知したものですから、こうして一緒にご確認に。一体どこの誰かと思えば、『人間の第二王子』ですか」
ふぅ、とアサギが鼻で溜息を吐く。
と、ツヴァイツァーが「うおおおおおい!?」と、突然大きな声を出して、リリアとアサギの間に割って入った。続いてビシリとサイラスに指を向ける。
「なんでここに! こいつがいる!?」
「移動魔法ですよ、旦那様」
「はあああ!?」
その一声ののち、状況整理が頭の中で追い付いたのか、ツヴァイツァーがサイラスの胸倉に掴みかかった。
「おまっ、このクソ王子! 年頃のリリアの部屋に直接入ったのか!? ざけんなテメェ――(ピー)――野郎が! ――(ピー)――で沈めてやろうかぁ!」
普段からクソ王子呼ばわりなんだな、と分かる切り出しだった。
……そして、言い方もまた、ひっどい。
一般の貴族も卒倒しそうな言葉使いだった。