半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
言い返そうとした時、またしてもアグスティーナが言ってきた。
「そこまでして、リリア様は殿下と結婚までしたいのかしら」
その声には、ハッキリとした嫌悪感が滲んでいた。ジロリと睨みつけられた目。とうとうアグスティーナの本性が出たのを見た気がした。
リリアは「は?」と喧嘩っぽい声を、口の中にもらしてしまう。
先程から聞いていれば、図書館の件関係なくない?というくらい、好き勝手言われているだけの気がする。
「それ、どういうことですか? これまでのお話と、関係あります?」
指摘してやると、アグスティーナが敵意剥き出しで「ふんっ」と鼻を鳴らしてきた。開き直った態度で、リリアの疑問など関係ないと言わんばかりに続ける。
「嫌よね、それだから田舎貴族って。お話しにも品を感じませんわ」
「はぁ?」
「レイド伯爵家は、温厚貴族としても知られていますけれど、平和に過ごせるならそれでいい、などと、本当は思っていないんでしょう? あなたの父親もよくやりますわ」
リリアは、捲くし立てられた言葉に、ピキリと青筋を立てた。
待って、一体どこでどうなって『父が悪い』になったのか?
先日と違って、今のアグスティーナからは知性を感じなかった。ただただ、見ていて不愉快だ。貴族作法も教養も素晴らしい女性と聞いていたが、何か焦りでもあるのか……?
「そこまでして、リリア様は殿下と結婚までしたいのかしら」
その声には、ハッキリとした嫌悪感が滲んでいた。ジロリと睨みつけられた目。とうとうアグスティーナの本性が出たのを見た気がした。
リリアは「は?」と喧嘩っぽい声を、口の中にもらしてしまう。
先程から聞いていれば、図書館の件関係なくない?というくらい、好き勝手言われているだけの気がする。
「それ、どういうことですか? これまでのお話と、関係あります?」
指摘してやると、アグスティーナが敵意剥き出しで「ふんっ」と鼻を鳴らしてきた。開き直った態度で、リリアの疑問など関係ないと言わんばかりに続ける。
「嫌よね、それだから田舎貴族って。お話しにも品を感じませんわ」
「はぁ?」
「レイド伯爵家は、温厚貴族としても知られていますけれど、平和に過ごせるならそれでいい、などと、本当は思っていないんでしょう? あなたの父親もよくやりますわ」
リリアは、捲くし立てられた言葉に、ピキリと青筋を立てた。
待って、一体どこでどうなって『父が悪い』になったのか?
先日と違って、今のアグスティーナからは知性を感じなかった。ただただ、見ていて不愉快だ。貴族作法も教養も素晴らしい女性と聞いていたが、何か焦りでもあるのか……?