<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
⁑
☆
心臓がおかしい。
優生と一緒にいる時はいつものことなのに、今日は桁違いだ。
「月那」
その声を聞くだけで、その瞳見るだけで蕩けそうなくらい甘くて。
ばく、ばく。
全身が沸騰するくらい熱くなる。
「……んっ」
優生の家に入った途端に重なったキス。
それが耳に、頬に、首元へと移っていく。
そしてチクリ、と首筋にほのかな痛みが走った。
「綺麗についた」
「……っ、ん」
「綺麗だよ、月那。全部、俺のものだ」
独占欲を隠さない言動に私の心が震わす。
身体のラインを指先ですーっと撫でられ、その度に甘い吐息をこぼしてしまう。
自分の身体が、自分のものじゃなくなるみたいに熱くなる。
「ほんと可愛い」
涙目になっている私を見て、優しく笑う。
ただそれだけなのに、糖度のせいか、身体の奥が疼いた。