<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
気づいた時には私はベッドに寝かされ、優生が馬乗りのように私の上にいた。
「ごめん。今日は寝かせられないかも」
「ゆうっ」
私の言葉を吸い取るかのように重なる唇。
最初は触れるだけだったのに、どんどん激しくなり、舌を絡める濃厚なキスへと変わる。
チュッと音を立て、優生は少し顔を離してうっすら瞳を開けた。
長いまつ毛が目元に影を落とす。
「……」
思わず見入っていると、目と目が合い、再び激しく口づけられる。
「月那、愛してる」
その言葉を合図に私達の夜が始まった。
⁑
☆
目が覚めると、まだ満月が私達を照らしていた。
だけど、優生がそばにいなくて。
「優生……?」
どこにいるの……?