<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
立ち上がってドアを開けてすぐ、私より一回り大きな身体とぶつかってしまった。
「おっと、月那、起きたのか」
「優生……!」
「水飲みに行ってた」
「そうだったんだ……」
「ごめん、心配させたか?」
「少しだけ」
優生の顔を見つめてると、唇が水で濡れていることに気づく。
先ほどの出来事を思い出してしまい、思わず赤らめてしまう。
まだ夜が深くなったばかりで、私達は一緒にベッドに入って、ずっとお話ししていた。
会えなかった間、何していたの?とか。
桜蘭のメンツと飲みに行ってたよ、とか。
そんななんてことない話。
「優生、あのね」
私を見つめる彼の眼差しがすごく穏やかで優しくて。
「愛してる」
今どうしようもなく伝えたくなった。