<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
優生と一緒なら、どんな日常でも愛おしく思える。
「……幸せだな」
いつもの色っぽさ、クールな感じの大人っぽさではなく、ただ嬉しい気持ちを全面に出す無邪気な笑顔。
きっとその笑みは彼女である私だけの特権だ。
ずっといつまでもそんな優生を見ていたい。
だから私も誠実に。曲がることなく。
もっともっと優生を大事にしていきたい。
「優生、昨日のことなんだけど……いくら事情があったとはいえ、男の人とふたりきりは良くなかった。本当にごめんなさい」
頭を下げると「ははっ」と笑い声が聞こえた。
「謝んな。実は、昨日月那が男とふたりでいたのは知ってた」
「え?」
あまりにも予想外のことに、驚きが綺麗に声に乗った。
「朔夜から連絡が来て」
「朔夜から?」
「そう。前に月那に会えないって嘆いたからかもしんない。昨日こんなのが来て」
朔夜のトーク画面を見せてくれたので覗いてみると、昨夜いたフレンチバルの地図とともにこんなメッセージが。