<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて

『月那は今ここで情報収集中。それが終わったら後は優生の好きなようにしていい』

『俺じゃない男とふたりきりだけど大丈夫だから』


この感じだと優生に捜査中っていうのがバレたみたいね。

でも朔夜、あなたグッジョブすぎる。


「朔夜に感謝だね」

「朔夜から月夜が復活したって軽く聞いた」

「驚いた?」

「いや。むしろそれが月那がモデルした理由か、って納得した」

「ふふっ、そうだったのね」

「まあ、もちろん嫉妬したけど。ただでさえ朔夜にもちょっとしてんのに、男とふたりきりはもっとやばい」


不貞腐れた優生が可愛い。

えっ、めちゃくちゃ可愛い……。


「可愛い……」


そう言うや否や、口にチュッと軽くキスされた。


「今の俺も可愛いか?」

「……っ」


月明りの下、優生が不敵に笑う。

もう優生だけには一生敵わない。

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