<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて

月夜として活動していた時は常に最新の情報が入ってくるように細心の注意を払った。

でも今は月夜の活動を休止してるから、気が抜けてた。


色んなことを把握しておきたい私からすればなんだか悔しいものだ。

……もっと流行りに目を向けようかしら。


ぼんやりと考えていると、胡桃が重々しく口を開いた。


「……ねえ、月那。どうしよう」

「いきなりどうしたの。何かあった?」


「あのね、朔夜くんに翻弄されっぱなしなの! それがすっごく悔しいの!」


家族の恋愛話というのはとても興味あるが、同時に複雑でもある。

知らなくていいことを知ってしまったみたいな、そんな感じだ。

何も言えずに黙っていると、光希がこちらへやってきた。


「サクに何されたの〜?」

「それは、秘密!」


そしてカフェラテをテーブルに置いたついでに胡桃に尋ねた。

胡桃は隠すが、私はなんとなく予想がついていた。


朔夜は言葉数が少ない分、きちんと好きとか愛してるとか可愛いとか愛情表現するタイプだ。

きっとまた爆弾発言でも落としたに違いない。

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