<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
今回なぜこうして捜査の仲間入りしようかというと、とても不純な理由である。
「SEIRAってどんな人なんだろう……」
そう。ただ単にSEIRAのことが気になるからだ。
実は女性の中で顔に惹かれるという経験をしたのはなずなとSEIRAにだけなのだ。
当然、第2号となるSEIRAが気になってしまう。
正直SEIRAが“berial”に関与しているかしていないかどっちでもいい。
どっちに転がっても、彼女のためにできることをしたい。
もし彼女が黒だったら、全力で薬物から抜け出だせ、
彼女が白だったら、全力で疑いを晴らしてクスリの危険から守るまでだ。
それにお父さんの仕事のサポートをしたいんだけれど……余計なお世話かな。
月夜を始めたのはお父さんが倒れたことからだった。
その時の私はまだ中学生。私の行いがお父さんの邪魔になるわけがないと決めつけてた。
だがこうして成人もして、大人になった。
当然その年月分の人生経験を積んできて、私の考えもその経験分変わったわけで。