<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて

「お父さんはどう思ってたんだろ……」


自分の子どもが危険なことをするって気が気じゃないと思う。

しかも仕事とはいえ親が子どもを頼るというのは立場的にも色々思うところがあるのではないか。


私達月夜はとても優秀だ。

しかし、私達が光れば光るほど、影が濃くなっていくわけで。


月夜がいないと解決できない無能な警察。

そんなレッテルが貼られてしまうのもおかしくないのでは?


私達が忙しくなったのもあるだけど、そんなことを言われるためにやってきたわけじゃない。

これが月夜の活動を停止した本当の理由だった。


月夜として動くのは控えたいけど、なんとかしたい。


だから月夜としてではなく、服部月那としてお父さん達をサポートをしよう。


「……よし」


私はその例の“芸能関係者のツテ”の人と連絡を取ったのだった。

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