<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて






そして後日。

私はとあるスタジオに来ていた。

月夜で知り合ったスタイリストさんに頼んで、SEIRAが参加する撮影に私も関係者として立ち入りの許可を頂いたんだ。


スタジオってこんな風になってるんだ。

生で見るのは初めてなので、興味津々に辺りを見回すと……


「えっ、月那ちゃん!? なんでここに……?」

「なずな……? あ、撮影なの?」

「そう! 月那ちゃん来るなら連絡してくれたら良かったのに……!」

「いや、なずなが来るって私も知らなかったよ!」


百瀬(ももせ)なずなは高校の頃からの友達である。

ぱっちりとした可愛らしい目とか、天使のような優しさと愛らしさは今も健在だ。


そういえばなずなは大学一年の頃、芸能事務所にスカウトされて読者モデルになったっけ。

なずなは身長が小さい方だけど、読者モデルなら身長もそこまで問われないで済むらしい。

ここにいるということはSEIRAと同じ撮影に参加するということだ。

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