<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
なずなと会話を咲かせていくと、彼女の後方に男性がいることに気づく。
男性が不思議そうに私達を見ていた。
そしてハッとした男性は慌てて頭を下げた。
「紹介が遅くなり申し訳ありません! 百瀬のサブマネージャーの木村といいます」
そう言って木村さんが私に名刺を差し出した。
名刺を受け取り、笑みを返す。
「初めまして。なずなの友人です」
男性に会釈をして、私は知り合いのスタイリストさんに挨拶に向かうことにした。
今回のことを教えてくれたお礼がてらだ。
これからなずなを含めた複数のモデルで女性向け雑誌の特集記事のための撮影を行うことになっている。
だから少しだけ話す時間あると思うけど……そうしてスタジオから一旦出ようとすると、
「おはようございまーす」
SEIRAがスタジオに入ってきた。