<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
「理由を聞いても?」
「簡単な話です。モデルの仕事は魅力的だし、興味はありますが、ただそれだけです」
「それだったら……!」
「興味だけで踏み込んでいいほど、甘くないですよね? SEIRAさんが一番よくわかってるのでは」
「……っ」
SEIRAは俯いて、だんまりとする。
……妥協はできない。
「でも、月那にならできるって信じてる。どうしても自分に自信ないなら、これ!」
スマホを取り出したSEIRAは、何か打ち込む。
その数秒後、私のスマホがピロンと鳴った。
SEIRAからオーディションの募集要項が届いていた。
「応募してみて。受かれば即デビューよ。私もこれでデビューしたの」
「……!」
SEIRAがデビューしたオーディション……。