<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて

付き合ってからの優生はとにかく優しい。

今みたいに愛情表現もしてくれるし、何も不安になることはない。


ただ遠距離が邪魔をする。

会える時間が全然確保できないのである。


「はぁ……会いたいな」


向こうはまだ会社を立ち上げたばかりだから、忙しい日々だ。

仕事もこんな遅くまで長引くし……。

もっとひどい時は深夜まで働いてた時もあった。


とにかく体調面が不安だ。

健康に気遣ってるのか空いてる時間は運動していると聞いていたが、寝不足の中やったら逆に倒れそうだ。


明日お弁当でも作ろうかな。

会いたいし、心配だし。


朝6時に向かえば、優生が家から出発するまでには間に合うだろう。

そうと決まればお風呂に入って早く寝よう。

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