<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて

早く結婚式やってくれないかな……。

胡桃の友人代表でスピーチする気満々なのだ。

気分が早すぎるけど、本音だから許して欲しい。


「……まあ、今も夫婦みたいなものか」


最近朔夜と胡桃の雰囲気が似てきたように思える。

ずっと一緒にいたらそうなるよね、と納得してしまう。


朔夜は先程紹介した通り、私の双子の兄だ。

名前は服部(はっとり) 朔夜(さくや)

朔夜はとにかく運動神経が抜群。

そして私、服部 月那(つきな)は頭が良いと自負している。

だからお互いの特出した能力を使ってタッグを組み、高校の時は月夜として活動していた。


だが今は私達が大学生になって忙しくなったなどもろもろの理由があって活動を自粛しているのだ。


今のところ再開とかはするつもりない。

けど、パパ……お父さんの体調が心配だ。


もう成人したのにいつまでもパパって呼んでたら子どもっぽく思われてしまう。

癖でパパって呼んじゃうから、気をつけなきゃ。

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