<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて

──やっぱり月那に伝えてよかった。

月那がそうなることを信じてた俺は、そう来なくちゃと口角を上げる。


「SEIRAの逮捕に向けて、お父さんのためにも情報を持ってくわよ」


曇りのない掛け声に俺は「おう」と力強く返事した。









風呂から上がってスマホを見てると、優生からメッセージが届いてた。


『悪い。いつでもいいから話したい』


なんの話をするのか皆目見当つかない。

そもそも優生が俺に連絡することが滅多にない。あったとしても月那経由で口伝される。


「月那、優生元気にしてる?」

「うん、元気だよ。どうしたの?」

「いや、しばらく会ってないから気になって」


優生に最近何かあったか月那に探りを入れるも、収穫がなかった。


一体どうしたんだろう。


首を傾げながらも週末優生に会いに行くと、開口一番にこう言われた。


「朔夜。もう限界だ」

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