<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
だけど、優生が仕事を終えたその日、
『撮影が長引きそう。優生が寝てる時にお邪魔したくないから、行くのやめるね』
『本当にごめん』
月那からそんなメッセージが届いた。
優生は思わずその場で固まった。
誰も悪くない。仕事なんだから仕方がない。
だけどこのやり場のない気持ちをどこにぶつければいいのか優生にはわからなかった。
「ただいま」
優生は家に戻ったはいいものの、このまま1人で過ごすのは耐えられない。
全身が月那だけを求めて叫んでいる。
「もう限界だ」
そうして我慢できなくなった優生は、朔夜に連絡を取ったのだ。
☆
FOUR STARS