きみのこと、極甘にいじめたい。
あの頃、きれいな顔面と天性のタラシ的コミュ力をもつ理太に、多くのクラスメイトが悩殺されていた。



理太は【このひとって私のこと好きなのかも♡】と勘違いさせる達人なんだと思う。



――勘違い女を製造する、天然タラシ。



あの時のあたしは、まさに勘違い女だった。



両想いかも♡なんて愚かな勘違いをして、自信満々に告った。


そして、こっぴどく振られた。


それで友達にも嫌われて…、あたしにとっては、トラウマって呼んでいいほどの深い傷になった。




最悪だ。出会わなければよかった人ランキング第一位なのに、どうしてこうなったんだろう。




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