きみのこと、極甘にいじめたい。
素直(まだメッセ送ってない)
わかな(早くしなよ~!)
あさみ(素直らしー! でも面白そうだしなんか送ったら?)
素直(なんて送ったらいいと思う?)
あーや(出た!恋愛音痴)
素直(やっぱおくんない)
あーや(うそ送って! こんばんわーでいいんじゃん)
みんな秒で返事を返してくる。
話題作りのために、さっきの男子にメッセージでも送ろうかと思ったんだけど、連絡先のメモが見当たらない……。
「あれ? おかしいな」
制服のポケットにいれたはずなのに。
リビングの床にへばりついてまで、隅々探しているけど、全然見つからないなんて……。
「何か探してんの?」
「あーうん。メモを探してるの」
「メモってこれ?」
「あー! それ! ありがとう!」
歓喜の笑みで手を伸ばすと、ヒョイっとかわされてしまい、
理太はあたしの目の前にしゃがみ込んで。
――にんまり、と笑った。